為替相場での円高とドル円とは?

1円に対して交換できる相手通貨の単位数が
相対的に高いことを指すのが、円高といいます。

 

分かりやすく言うと、ドル円の為替レートが1ドル90円の場合と1ドル100円の場合とでは、
1ドル90円の方が円高になります。

 

中には円高と表現することに対して、
為替の額が少ないのになぜかと疑問に思う人もいるでしょう。

 

ですが、同じ為替の円に対してドルをもっとたくさん得ることができるほうが
円の価値としては高いという意味なのです。

 

世界には米ドルの他にもユーロやポンドなど、
通貨は国や地域の数だけ存在しています。

 

けれど、ドルという基軸通貨を中心に回っているのが外国為替市場なので、
為替はドル円を引き合いに判断することがほとんどなのです。

 

ドル円が円高のほうが、海外旅行に行く場合には得をするのではないでしょうか。

 

正反対に円高でドル円が動いているときにあまりメリットがないのは、
外国から日本へ観光へ来ている人たちでしょう。

 

海外からの購入が円高になると有利になりますが、
国内の労働力などが他国に対して高くなり、
競争力の低下を招きやすいというのが輸出面での特徴です。

 

ドル円の間の円高が2000年代に入ってからは
サププライムローンやアメリカの財政問題などの要因となって進行し、
かなり深刻な影響を受けているのが日本の製造業です。

 

国内の輸出産業やその下請け会社、
輸入品と競合している産業は円高によって
マイナスの影響を与えられることになります。

 

円高不況とも呼ばれているのが、為替相場のドル円の現在の取引です。